木村 剛
最新版 投資戦略の発想法
木村 剛さんの「投資戦略の発想法」は、投資の初級者向けに書かれた本だ。基本として、投資よりも仕事の方が大事だということが書かれていて、タイトルのイメージでディトレの勉強に本書を購入するとがっかりするだろう。投資を始める前に必要なのは二年分の生活防衛資金と書かれていて、若い人だと二年分の生活防衛資金をためるだけで、たいへん長い時間がかかるか、生活防衛資金がたまらないか、ためられない状況にある人が多い。特に正社員でない人には、この本の通りの投資戦略は役に立たないだろう。株式の投資については20銘柄ほどのポートフォリオ投資が安全であるとか、ディトレは御法度、マネー雑誌は読まないことなど安全・堅実にリスクを回避する発想だ。この本を読めば投資信託が馬鹿らしくて、個別株投資の方が良いなど投資の初級者にはやさしい説明がされている。実際の木村 剛さんの投資戦略は、違うだろうからあくまでもこの本は、堅実なサラリーマンが平穏な人生をおくるためのライフプランの参考書といった感じだ。木村 剛さんにしては、真面目な本。